銀座へ行く |
掲示板の若いお仲間からお声が掛かったので、いそいそと出掛けた。 弥生三月だというのに、小雪がぱらつくかもとか、雨が降るかも とか心配しながら出掛けたけれど、幸い穏やかなお天気に恵まれた。 春先、秋口の東京行きは着るものに悩まされる。 栃木を出る時間は、まだとても寒く、うっかりぼてぼて着込んで 行くと大恥を掻く。 電車の中の女性は皆美しく、ひらひらした素適なワンピースなどを 着て颯爽としているからだ。 その点、今回はよかった。東京もコートを着るほど寒かった。 いつもの田園風景が、段々人家が増えてきて、小さな看板を沢山 見ていたら、不思議なマンションを見つけた。 お城の天守閣を重ねたような形をしているのだ。 屋根も白壁の上に和風の屋根が乗っかっている。慌ててデジカメを 出そうとしたが当然間に合わなかった。 待ち合わせは、大抵、浅草の改札を出た所なのだが、方向音痴の私も いくらか馴れて来て、銀座四丁目の服部時計店前にした。 現在は「和光」というそうで、私は今回まで全然知らなかった。 因みに私の眼鏡は「和光のメガネ」なんだけど・・・。 |
服部時計店はもっと重厚な感じだったと思うけど、すっかり新しく なっていた。 三愛は、昔から丸っこいビルだったと思う。 二十代の頃、三愛のワゴンにあった安物のブラウスと、一応英国製 のネクタイを買って、とても幸せだった事を思い出す。 |
若い方達と昼食を挟んで、楽しい時間はあっという間だった。 もう日が長くなっていて、帰りの電車で隅田川を写す事が出来た。 |
隅田川といえば、異臭を放つほど汚れた時期があったように思う。 たしか、美濃部知事の時、川を綺麗にされた記憶があるが・・。 今は遊覧船で川を楽しむことも出来る。 しかし一方、川淵には青いテントが出来、そこで暮らす人達がいる という現実もある。 |
人々が溢れる華やかな銀座、美しいパステルカラーの春着が店頭を 飾り、魅力的なアクセサリーが並ぶ。 競って建てられるビルの群れ。どこが不況なのだろうか。 とことん、何もない、今日食べるものに困った時代を生きてきた 人間としては、なんという贅沢な時代になったものかと、思うば かりだ。(16.3.12記) |