気侭に詠む
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辛いことでもまごまご出来ぬ捻り鉢巻婆きばる
人に頼まれ嫌とは言えぬほんに私はお人好し
顔で笑って心で泣いて口でべんちゃら言う私
己のことは見えないけれど気にはしてないあるがまま
一人こっそりシューズを履いて納戸の中で踊るのよ
巻紙片手にさらさら書いて恋の手ほどき光る君
(光源氏はいい男、さめざめ泣いて女を口説く)
混んだ電車に無理やり乗って席も無いまま帰省する
(若かったわねぇあの頃)
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