気侭に詠む


--(2)--


辛いことでもまごまご出来ぬ捻り鉢巻婆きばる


人に頼まれ嫌とは言えぬほんに私はお人好し


顔で笑って心で泣いて口でべんちゃら言う私


己のことは見えないけれど気にはしてないあるがまま


一人こっそりシューズを履いて納戸の中で踊るのよ


巻紙片手にさらさら書いて恋の手ほどき光る君
(光源氏はいい男、さめざめ泣いて女を口説く)


混んだ電車に無理やり乗って席も無いまま帰省する
(若かったわねぇあの頃)



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