百人一首>

(その八)



人はいさ心もしらずふるさ
とは花ぞ昔の香ににほひけ
る     紀 貫 之

夏の夜はまだ宵ながらあけ
ぬるを雲のいづこに月やど
るらむ   清原深養父



白露に風のふきしくあきの
野はつらぬきとめぬ玉ぞ散
りける    文屋朝康

忘らるる身をば思はずちか
ひてし人の命のをしくもあ
るかな    右  近



浅茅生のをののしのはらし
のぶれどあまりてなどか人
の恋しき   参議 等

忍ぶれど色に出にけりわが
恋はものやおもふとひとの
とふまで   平 兼盛



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