百人一首

(その七)



心あてに折らばやをらむ初
しものおきまどはせる白ぎ
くのはな  凡河内躬恒

有明のつれなくみえしわか
れよりあかつきばかりうき
ものはなし  壬生忠岑



朝ぼらけ有明のつきと見る
までによしののさとに降れ
る白ゆき   坂上是則

山川に風のかけたるしがら
みは流れもあへぬもみじな
りけり    春道列樹



久方の光のどけきはるの日
にしづ心なく花のちるらむ
紀 友 則

誰をかもしる人にせむたか
さごのまつも昔の友ならな
くに     藤原興風



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