百人一首

(その六)



月見ればちぢに物こそかな
しけれわが身ひとつの秋に
はあらねど  大江千里

此たびはぬさもとりあへず
手向山紅葉のにしき神のま
にまに    菅  家



名にしおはば逢坂山のさね
かづら人にしられでくるよ
しもがな  三條右大臣

小倉山みねのもみぢ葉心あ
らば今ひとたびのみゆきま
たなん   貞 信 公



みかの原わきてながるるい
づみ川いつ見きとてかこひ
しかるらん 中納言兼輔

山里は冬ぞさびしさまさり
ける人めも草もかれぬと思
へば   源 宗干朝臣



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