百人一首

(その五)



千早振神代もきかずたつた
川からくれなゐに水くくる
とは   在原業平朝臣

住の江の岸による波よるさ
へや夢のかよひぢ人目よく
らん   藤原敏行朝臣



難波がたみじかき蘆のふし
のまもあはでこの世を過し
てよとや   伊  勢

わびぬれば今はたおなじ難
波なるみをつくしてもあは
むとぞ思ふ  元良親王



いま来むといひしばかりに
なが月の有明の月をまちい
でつるかな  素性法師

吹くからに秋の草木のしを
るればうべ山風をあらしと
いふらん   文屋康秀



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