百人一首

(その三)



  奥山に紅葉ふみわけなく鹿
  のこゑきく時ぞ秋はかなしき
           猿丸大夫

   鵲のわたせる橋におく霜の
   しろきを見れば夜ぞふけに
   ける  中納言家持



  天の原ふりさけみればかす
  がなる三笠の山に出でし月
  かも     安部仲麻呂

  我が庵はみやこのたつみし
  かぞすむよをうぢやまと人
  はいふなり   喜撰法師



  花の色はうつりにけりない
  たづらにわが身世にふるな
  がめせしまに  小野小町

  これやこのゆくもかへるも
  わかれてはしるもしらぬも
  あふさかのせき   蝉丸


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