百人一首

(その十四)



ゆふされば門田の稲葉おと
づれてあしのまろやに秋風
ぞ吹く   大納言経信

音にきく高師のはまのあだ
浪はかけじやそでのぬれも
こそすれ 祐子内親王家紀伊



高砂のをのへのさくらさき
にけり外山の霞たたずもあ
らなむ  前中納言匡房

うかりける人を初瀬の山お
ろしはげしかれとは祈らぬ
ものを  源 俊頼朝臣



契りおきしさせもが露を命
にてあはれことしの秋もい
ぬめり    藤原基俊

わだの原こぎいでて見れば
久方のくもゐにまがふ沖つ
しら波 太政大臣藤原忠通



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