百人一首

(その十二)



やすらはで寝なましものを
さ夜ふけて傾くまでのつき
を見しかな  赤染衛門

大江山いくののみちの遠け
ればまだふみも見ず天の橋
立     小式部内侍



いにしへの奈良の都の八重
ざくら今日九重ににほひぬ
るかな    伊勢大輔

夜をこめて鳥のそらねはは
かるとも世に逢坂のせきは
ゆるさじ   清少納言



今はただ思ひたえなんとば
かりを人づてならでいふよ
しもがな 左京大夫道雅

朝ぼらけうぢの川霧たえだ
えにあらはれわたるせぜの
あじろ木 権中納言定頼



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