百人一首

(その十)



八重葎(むぐら)しげれる
宿のさびしきに人こそ見え
ね秋は来にけり 恵慶法師

風をいたみ岩うつなみのお
のれのみくだけて物をおも
ふころかな  源 重之



御垣守(みかきもり)衛士
(えじ)のたく火の夜はも
えて昼はきえつつものをこ
そおもへ 大中臣能宣朝臣

君がためをしからざりしい
のちさへながくもがなとお
もひけるかな 藤原義孝



閑(か)くとだにえやはい
ぶきのさしもぐささしもし
らじなもゆるおもひを
藤原実方朝臣

明けぬればくるるものとは
しりながら猶うらめしき朝
ぼらけかな
藤原道信朝臣



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