月の初めに想う |
徒然草に嵌っている。 といっても、角川文庫の「ビギナーズ・クラシックス 徒然草」という 解り易い、しかもどうやら全文ではない、私にはちょうど良い文庫本だが。 通釈、原文、寸評がある。 「第百七十一段」では、「自己本位を貫けー貝を覆う人の」という通釈が ある。 寸評に「タイトルの「自己本位」は、自分勝手や利己とは違い自分の足場 をしっかりと固めながら行動する態度をいう」とある。 (これを踏まえた上で) 通釈に以下の言葉があった。 「何事も自分の外に向かってあれこれ求めてはならない。自分に目を向けて 自分が今やるべきことに全力を注げばよいのだ。 清献公の残した言葉に「現在必要なことをしていればよい。予測のつかない 将来を問題にするな」とある。」 私は常々「今日一日の命と思え」とか、「今この時を大切に」などと、先人 の言葉も借りながら生意気なことを言っているのだが。 「今やるべきこと」が何なのかそれすら判然としないまま漫然と日を送って いる自分が情けない。 (H.24.10.1記) |