思いつくままに♪ |
猫の額ほどの前庭に大きな木が何本も植えてあり、花を地植え しようにも場所がない。 仕方が無いので鉢植えの花を次々に買ってきて玄関前に置いた りしていたのだが、鉢植えは、水遣りとか日当たりとかちょ っとでも気を抜くと忽ち萎れたりしてとても可哀想だ。 週に一日来て貰ってるC子さんと相談して、造園の人に ちょっとスペースを作ってくれないかと言ってみた。 幸い、翌々日には来てくれて、三本と低いサツキを抜き黒土 を入れ飾りの小砂利などを敷いて庭の半分を花畑用に改造し てくれた。 朝八時に、機械を積んだトラックで男達三人がやってきた。 「奥さ〜ん、清めをするから酒と塩を下さい」 清め??あらそう〜そうよねぇ・・どれ位あればいい? 「少しでいいですよ盃にちょっとあれば・・。植木は生き物 だからねぇ命を断つわけだから・・・」 私は胸を熱くしながら、あたふたと準備をした。 二つのぐい呑みに入った酒と塩は、木とシャベル類、作業員 私そして家の中にいる夫まで、ほんの少しずつ清めた。 抜かれた木に謝りながら、明るくなったスペースに幾つかの 花を植えた。どういう風に何を植えるか、ぼちぼち考え乍ら 増やしていこう。(H.20.6.1記) |