句、折にふれて

(九)

しぐるるや白杖の人立ち止まる

焼津に吟行に行ったときのことです。喫茶店は二階でした。ぼんやり
下を見ていた私の視線の先に・・・。



時雨るるや男は鉄の匂ひして

下町の工場地帯、男達は安全靴を履いて真っ黒になつて働いています
しかし、この不況下、働く場は狭まりましたね、困った事です。



夕空へ素振りする子の息白し

私の住む町は小藩ながら旧城下町なんですよ。昔の御用水路を復元して
水路が出来、程よい散歩道になっております。ある日、真新しい野球服
を着た小三くらいの可愛い少年が、一生懸命素振りをしてました。



からからと落ち葉転がり休館日

城址公園に中央公民館があります。大ホール中ホール、図書館、その他
歴史民族資料館、各種学習室などあります。




(写真は昭和記念公園です)



おでんの夜うしろめたくて多弁なり

どうも出来合いを放り込むだけですからねえ・・ごめんなさい。



霙るるや手持ち無沙汰の女床

女の人が一人でやってる床屋さんです。古い町の情緒を感じて頂ければ。



風垣をくぐりて魚届けらる

日本海側に住んだことがありませんので、風垣は写真でしか知りません
魚が届けられたという具体的な言葉をつけてみました。



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