句、折にふれて

(六)

おしろいの花だけ覚へ子は育ち

    白粉花を見ると、貧しかった子育ての頃を思い出します。
    「おしろい花だけは知ってるよ」と、おじさんになった
    子等がよく申します。



自転車の露をてのひらにて拭う

    私のマイカーはママチャリです。三度の食事の世話があり
    ますからねえ。ホント大変なんっスから・・・・



秋茄子の紺をこぼして洗ひ上ぐ

    艶やかな秋茄子、触れ合ってキュキュッと鳴るんですよね



城町に御長屋通り秋うらら

    私の住んで居ります町には、昔の町名で「御長屋通り」と
    云うところがあります。昔の家は、間口が狭く奥行きが長い
    んですね。江戸時代は、下級武士の家々が並んだ通りだそう
    です。



秋灯下折り目正しき文を読む

    折り目正しく・・何時の時代にあっても心地よいものです。



眉尻を上げて硯を洗ひけり

    なんでもいい加減な私です。きちんとやり遂げましょう。
    まあ〜、すっかり気負っちゃって・・・・。
    お恥ずかしいこと。




秋晴れやつのりて来たるそぞろ神

    でもねえ・・やっぱり、また何処かへ行きたいなあ・・・が
    本音です。



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