独白

折々の呟き

(九)

【　２００３・１０・１　】

とうとう１０月に入ったわ。衣替えで制服は一斉に冬物に
なるのだろうか。昔、息子達は昨日までの白シャツの上に
黒い学生服を着て出かけたものだった。

日中は暑い日もあり、若い子は可哀想だったような気が
する。
最近の高校生はブレザーにネクタイなんて洒落た格好をし
ている。女生徒はミニスカートで逞しい足をにょっきと
出して闊歩している。
もう少しお行儀がいいといいのだけど・・・。

【　１０・７　】

お盆の頃、物凄い痛みを起こした膝だったが、漸く普通に歩
けるようになった。長かった。
腫れて熱を持った膝を、毎日整骨院に通い、電気を通したあ
と冷シップをして包帯を巻かれた。
靭帯まで痛み、ひどいときは左足が鉛のように重く関節は痛
みなにをする気力もなくだらしなく日を送っていた。

しかし、日常生活は普通に処理しなければならず、女という
ものは悲しいものだとつくづく思った。

【　１０・１９　】

いつまでもぐじぐじしていては時間が勿体無い。
息子の連れ合いと、デパートをうろうろしていたら、素適な
ワインカラーの編み上げのショートブーツがあった。欲しい！

“派手かしら”“そんなことありませんよ～”３０代の彼女は
お世辞を言って私に薦めた。ちょっと気が退けたが履き心地が
いいのを理由に思い切って買った。

パンツもニットのコートも黒だからなんとかなるだろう。
バッグも同じような色のスゥェードにした。
なんだかわくわくする。

【　１０・２６　】

今日は確か兄の誕生日じゃなかったかしら。違ったかな？

このＨＰのトップページを思い切って模様替えしてみた。
去年、作った頃、偶々、枕草子だとか、源氏物語などをかじ
っていた時で、古典文学かぶれだった為、十二単のイラスト
を見て、これだ！と大喜びしたものだった。

しかし最近、表紙が重荷になってきた。
内容のないホームページに２０キロもある十二単は重過ぎる。
しかも、お客様に背中を見せたままだなんて・・・失礼だ。

私の人形達にお出迎えさせることにした。

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