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折々の呟き

(二十一)


【 2004・10・1 】

とうとう今年も後三ヶ月になってしまった。

秋の日のヴィオロンの溜息のひたぶるにうら哀し

桐一葉落ちて天下の秋を知る

台風も当たり年だった。まだこれからも来るかもしれない。
栃木はお蔭様で、何の被害もなかったけれど、日本中で
大変な爪跡を残している。お気の毒なことだ。



【 10・ 3 】

昨日はイチローの日だった。
イチローがアメリカの安打の記録に追いつくか。絶対やると
思っていても、心臓はドキドキして、文字通り手に汗を握って
観戦した。

ヤツター!!これで安心して見られる。
後は、幾つ記録を伸ばせるかだ。
生い立ちや、幼い時からの努力の日々を、テレビで聞いていて
天才的なものも勿論あるだろうけど、矢張り努力の成果だった
のかと、しみじみと感じさせられている。



【 10・ 14 】

最近のニュースの暗いこと! テレビニュースの時間は本当に
辛くて聞いていられない。

物事が簡単に出来ることを「赤子の手をひねる」というが、
まさに、その赤子をしかも、自分の子供を殺す母親がいるのに
は、驚きよりも、その残酷な冷血ぶりに身の毛がよだつ思いを
している。

思わず目を瞑り、耳を塞いでしまう。

神社の石の杭が倒れて幼児が亡くなった。
少しばかりの接着剤が使われていただけで、土中に埋め込んで
もいなかつたという。
なんというずさんな工事だろう。どうしてそういう工事を平然
とするのだろう。

政治家の金をめぐる問題もそうだ。

物事をきちんとやる、責任を持ってやる、こんな簡単な事が
すっかり忘れられているようだ。

いい加減がまかり通る世の中で育つ子供達の将来が心配だ。



【 10・ 23 】

新潟で大きな地震が起きた。震度6強だった。

今夜は、珍しく夫が焼肉を食べに行こうと言い出したのだ。
何年ぶりだろう!。

久しぶりの焼肉に舌鼓をうっていたら、ぐらぐらっときた。
大きく長い地震だった。店の奥さんが飛んできてガスを消
した。テレビの地震情報を見ながら、私は少し興奮した。

ここは震度4だったが、余震が何回もきた。
やはりいい気持ちはしない。
折角来たのだからと、意地汚く、それでもいつもより早い
ペースで食事を済ませたが・・・

タクシーを呼ぼうと携帯電話を掛けたら、・・なんと・・
地震の為、回線が混雑していてすぐには繋がらないという
ではないか。栃木のような穏やかな土地でコンナ経験をす
るなんて・・・。

店のご主人の「お送りしますよ、今、手が空いてますから」
という言葉に甘えて、家も近いことだしと、送って頂いた。

これから偶には焼肉も食べに行こうねと夫と話したこと
だった。(ふふ・・私は焼肉が大好きなの・・実は)



【 10・ 28 】

奇蹟とは、こういうことを云うのだろうか。

新潟地震で、車で通行中、山の崩落に遭い、土砂に埋まった
車の中から、2歳の坊やが救出された。
実に5日ぶりの救出だった。39歳の母親は残念乍ら生還
できなかった。3歳の女の子はまだ救出できない。

二次災害の恐れがあるので、レスキュー隊も慎重に作業を
しなければならない。決死の作業だと思う。

レスキュー隊員に抱っこされた坊やを見たときには感動の
涙が止まらなかった。
病院に運び込まれた坊やは、若い看護師に「ママ!」と呼び
かけたそうだ・・・。

即死状態だったママは、我が子を暖め続けていたのだろう。
3歳のおねえちゃんも・・早く出してあげて・・・。


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