塩原温泉 |
「いくらなんでも、もう桜は終わりでしようね。八重も・・」などと 運転手さんと話しながら東北自動車道をゆき、塩原に着いたのは 2時過ぎだった。 そろそろとしか歩けない主人と、露天風呂付き客室に入り、一風呂 浴びて、美味しそうに生ビールを飲む主人を部屋に置いて私は散歩に 出た。 |
もう少し若くて、健脚だったら道路から急坂を降りて渓流に沿う 散歩道もあり、逆に山手には遊歩道もあるのだけど、私には無理 な話。仕方がないので、ぶらぶら歩きながら下の方を見ていたら、 あれれ・・不思議な光景が目に入った。 大岩を大木の根が抱えているではないか。 |
紅葉の時期ならもっと山も見栄えがするだろうに、まだ殆ど枯れ木 で、虎刈り頭みたいに常緑樹が緑を見せているだけでは、デジカメ もなんだか出番もなく、そこそこに宿に帰った。 部屋の露天風呂の下は、鬼怒川の時と同じで水量豊かな渓流だ。 |
この宿は、宿の外、眼下に見える渓流の向こうにも露天風呂を持 っている。 何気なくカメラを向けた先に、な、なんと、裸の男性が四・五人 居るではないか。吃驚仰天して、部屋に逃げ込んだが・・・・・。 |
客室から見える所に露天風呂があるのもちょっとおかしいと思う。 人が入っていないのを確認して、部屋の小庭からゆっくりあたり を見回してみた。この岩の湯には吊橋を渡って行くらしい。 ゆったりとした良い眺めだ。 |
この部屋の露天風呂は源泉から引いてあり60度もあるそうで 水をいれて自分の好みの熱さで入れるようになっている。 ぬる湯好きの私には最高の贅沢だった。 久しぶりの温泉にゆっくりと四肢を伸ばして、ライトアップ された庭を眺めながら至福のひと時だった。 |