天使の十字架
■作品解説■
---存在の超進化論的概念…、存在に関する考察…、鉱物の世界から天使に至る緩やかな変貌…、ラピスラズリは鉱物である。
珊瑚の十字架---生命の木---は植物の世界である。棘のリズムは動物界をあらわす。
次いで、御姿と精霊の人の姿がうかがえる。その顔は、キリストよりむしろ天使の顔である。
人は、物理的環境や人間的関係から完全に解脱すれば天使の世界に到達するのだ。
トパーズは聖櫃の扉である。扉を開ければ、高価な宝石を透してキリストの血が見える。
トパーズの扉を開くと、ダリが絵具とエナメルよりずっと高価な流体琥珀で彩色した純金の姿体があらわれる---。
使用宝石…純金に油絵具とリキッドアンバー(幻の画材と言われる琥珀樹液)で彩色・アフリカ産硫酸亜鉛結晶の台・プラチナ・ダイアモンド・ラピスラズリ・中国産の珊瑚・ブラジル産のトパーズ
金の十字架本体はラピスラズリの球体に立っている。重さ853g約30センチ立方のラピスラズリ原石から磨き出された。
ダイアモンドで被われたプラチナの棘は、下に隠された電動モーターによって個別のリズムで動く。
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