カラーフィルム
(1)測光インジケーター (一眼レフカメラ内臓露出計)
(2)IREシステム (スポットメーター)
白黒フィルム
(1)ゾーンシステム (スポットメーター)
人の顔色はスポット測光で測った場合、日本人だと+1補正しないと正常な肌の色より
暗く写ってしまう。女性の場合には、+1.5補正のほうがきれいに写る。但し例外的に
鈴木そのこさんの場合には+2.0補正のほうが適切である。
またインド人等は補正しないほうが(±0)適切であろうし、アフリカ人は−1補正から
−1.5補正が必要な場合もある。
もしこの補正を行わないと、どの人も皆同じ顔色に写ってしまう。
そして正確な人の肌の色を出すためには、入射光露出計が必要となる。
濃い緑の葉は±0補正であるが、木の葉の裏から太陽の光を透かして見るような場合に
は、+1補正が適切である。
青い木の実は+0.5補正であるが+1.0補正が適切なこともあるので何回か写して覚え
る必要がある。
+2補正の場合気をつけなければならないのは、白い花などディテールを出したいときには
+1.5から+1.7補正に減らさないとディテールがよく出ないことである。
カメラの機能としてスポット露光を行う場合に必要な機能としては、±3段階の測光イン
ジケーターが必要である。、±2段階の測光インジケーターでは、黒くつぶれたり明るす
ぎてトンでしまっている部分を判別できない。
ニコンF100は、1/2間隔にすれば、±3段階の測光インジケーターになるが、
1/3間隔にすると、±2段階の測光インジケーターになってしまう。それ以外のニコン
は±3段階の測光インジケーターにはならない。この点でニコンはスポット測光に関して
は一番遅れていると言わざるを得ない。
ペンタックスMZ-3は、1/3間隔で±3段階の測光インジケーターになるので理想
的な測光システムといえる。
キャノンやミノルタも、最高級機は、1/3間隔で、±3段階の測光インジケーターに
なっている。
現実にニコンの1/2間隔のインジケータでは、白い部分を+2補正するとオーバーにな
り過ぎる場合があり、1/3間隔のインジケーターの必要性は高い。