光陰は

(その十四)


このホームページを作って一年経った。

何も分からない私に、タグの書き方を一から教えて下さった
Hさんに心からお礼を申し上げます。

七十年も生きてきたのだから、なにかしら書くことはあるに
違いないと多寡をくくって作り始めてみたが、おっとどっこい
そうは問屋が卸さなかった。

なにしろ目玉商品がない。
人様のように、海外旅行をしたり、美しい花を丹精こめて育
てたりなんてことがないから、それを写真に撮ってお見せす
るということも出来ない。

私はそれまで、自分の人生を“波乱に満ちた人生”だったと
確信していた。確かに恵まれた境遇に生まれ育ち、さしたる
波乱もない人生の人に比べれば、起伏に富んだ星霜だった
と思う。
しかし、三度の食事をとり、雨露を凌ぐ程度にしろ住居もあ
り人並みに子も育ち、これ以上なんの不服があるというのか。

と、書いてしまえば、ハイこれまでよォ♪となって後が続か
なくなる。


つまり、“波乱”といかに戦ってきたかという事しか私には
ネタが無いのだ。
それを最近、妙に悟った気になって“波乱”なんて罰当たり
だ、感謝しなくてはなんて考え出してきた為に、大事なネタ
が無くなってしまった。

母が好きだった百人一首を、母の供養の為に書いているの
だが、それももう終る。乱暴な字でお恥ずかしい。
下手な俳句を臆面もなくお見せしているのは、年寄りの厚か
ましさか。

さて、二年目に入るホームページ!どう方向付けをすれば
いいのか・・・
勉強もしない、努力も億劫!これでは何も生まれてこない。

ここいらで、結論が出ましたか。(15・7・19記)


トップへ戻る