気侭に詠む


--(5)--


三年堪えて十年堪え 堪えついでに半世紀
(まもなく終焉だねぇ)


時計見い見い食事の支度 敷居に躓き転ぶ朝
(バリアフリーじゃないのよねぇ)


連れ合いに手の掛かること増えてきて暫し息抜くパソコンの中


泣き言は言わぬと決めて亡き母の写真抱けば涙溢るる


八十になれば人生区切りだと笑って語る老いし夫婦は
(目出度い傘寿はいよいよ来年ね)


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