月の初めに想う


(78) 霜月

瀬戸内寂聴さんの「寂聴日めくり暦」を毎日めくっている。
11月1日は:【旧暦10月6日】古典の日:とある。

寂聴さんの古典といえばなんといっても源氏物語だ。
寂聴源氏全十巻は私の本棚で美しく輝いているが、私は
七巻の途中で読むのを止めている。どうも源氏が居なくな
るような感じになってきたからだ。
もう少し頑張って読めばわかることなんだけど、疲れた。

寂聴さんの文章はとても華やかで独特の魅力があるので
他の文人の訳したのより楽しい気がする。
などと生意気なことを言うほど他の口語訳を読んだわけで
はないかが、パラパラと読んで感じている。

寂聴さんとは関係ないが、枕草子もいつも手元に置いている
がなかなか開けない。

古典とは関係の無いところで、最近、日常を俳句で詠んでみ
ようと突然思い出した。
毎日をもう少し確かな生き方をしたいと思っている。
漫然と日を送り、徒に馬齢を重ねるのが情けないからだ。
「残照の日々」の中で、折に触れて書き留めるつもりだ。
(H.23.11.1記)


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