自分史
月の初めに想う


(70) また三月が来た

今年の三月は聊か例年とは違う感覚で迎えた。

夫と私は同年齢であり、誕生月も一緒だ。

「また三月が来たね。でもさ、私達随分生きた
ねぇ。あの人もあの人も、もう逝ってしまった
ねぇ。向こうの方が賑やかかもよハハハ(笑)」

長いこと陽に当たらない夫の腕は一層白く細く
柔らかい。

仲良く今月の誕生日を迎えよう。

(H.23.3.1記)


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