月の初めに想う


(49)優しい妹



「要支援2」の連れ合いだけど、今、「要介護」に認定して
貰うようケアマネージャーが申請してくれている。

寝たり起きたりになる連れ合いのために介護ベッドを用意
したり、廊下をバリアフリーにしたり、寝室もそれなりに
快適に過ごせるように模様替えをしなければならない。

「今度、ちょっとそっちに行くね。話もしたいし・・」と、
横浜の妹から電話が入った。
五歳年下の妹はまだまだ元気だ。
一泊出来たら泊まってねと私は言った。女が家を空けるのは
大変なことだ。どうなるか分からないけど・・・・・。

母の在世中、妹はちょこちょこ母の所に来て母の好物等を
持ってきていたようだ。日帰りも多かったと思う。
近くに居る私は、仕事が忙しくてあまり母の家にも行ってない
というのに、横浜から来て、夜までには自分の家に戻って
いた妹。

この前の電話のとき、「また時々そっちに行こうかと思ってる
のよ」と言っていたように思う。
いよいよ八十代に入る姉の為に、母親にしたように遠い所から
来てくれるというのだ。
なんという優しい子だろう。
もう私は遠くへは出かけられない。介護する夫もいることだし。

妹が来たら、とっておきの母の生前のビデオを二人で見よう。
私の息子が撮ってくれていた、今となっては私達の宝物だ。

楽しみでわくわくする。(H.21.6.1記)


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