月の初めに想う


(47) 母に感謝


いよいよ来年は大台に乗る。
人生の最終章に入る前に、気分を一新させようと
納戸の模様替えを始めた。

手伝いをお願いしているC子さんがてきぱきと
やってくれるので大助かりだ。

この家に引っ越してきて以来、開かずの箱になって
いるダンボール箱を開けた。ひんやりと湿った手紙
の塊が出てきた。

内容は見ないで処分する積りでいたが、ちょっと気に
なって、夜、軽い気持ちで調べてみた。
なんとなんと・・母の手紙が大部分だ。

口を押さえて咽び泣いた。

四十年あまりも昔のその手紙は、娘を気遣う母の愛が
溢れていた。

がむしゃらに生きてきた私を、じっと見守っていて
くれた母がいた。
納戸のダンボール箱の中で、湿ったその手紙は
鉛筆で書かれていた。一生懸命書かれていた。

ホームページに「四十年ぶりの母の手紙」と題して
載せてみた。(H.21.4.1記)


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