月の初めに想う |
いよいよ来年は大台に乗る。 人生の最終章に入る前に、気分を一新させようと 納戸の模様替えを始めた。 手伝いをお願いしているC子さんがてきぱきと やってくれるので大助かりだ。 この家に引っ越してきて以来、開かずの箱になって いるダンボール箱を開けた。ひんやりと湿った手紙 の塊が出てきた。 内容は見ないで処分する積りでいたが、ちょっと気に なって、夜、軽い気持ちで調べてみた。 なんとなんと・・母の手紙が大部分だ。 口を押さえて咽び泣いた。 四十年あまりも昔のその手紙は、娘を気遣う母の愛が 溢れていた。 がむしゃらに生きてきた私を、じっと見守っていて くれた母がいた。 納戸のダンボール箱の中で、湿ったその手紙は 鉛筆で書かれていた。一生懸命書かれていた。 ホームページに「四十年ぶりの母の手紙」と題して 載せてみた。(H.21.4.1記) |