今年もまた複雑な八月がやってきた。
原爆投下、終戦記念日と次第に風化していく認識を
風化させまいと、戦争体験者はその体験を語り続け
ている。
しかし、終戦後60年ともなれば、終戦の年に生ま
れた子供が早、還暦を迎えている。
若い人達は、歴史としてしかあの大戦を知らないの
だ。私が日清、日露の戦いをよく知らないように。
最近、あまり声高に戦争による被害を書けなくなって
きた。我々が辛い悲しい目にあったように、或いは
それ以上に惨たらしい目に遭わせているかもしれない
亜細亜の人々のことを思うからだ。
嗚呼、それにしても、原爆のあの悲惨な体験を忘れる
ことは出来ない。 |