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折々の呟き

(三十一)


【 2005・8・2 】

今年もまた複雑な八月がやってきた。
原爆投下、終戦記念日と次第に風化していく認識を
風化させまいと、戦争体験者はその体験を語り続け
ている。

しかし、終戦後60年ともなれば、終戦の年に生ま
れた子供が早、還暦を迎えている。

若い人達は、歴史としてしかあの大戦を知らないの
だ。私が日清、日露の戦いをよく知らないように。

最近、あまり声高に戦争による被害を書けなくなって
きた。我々が辛い悲しい目にあったように、或いは
それ以上に惨たらしい目に遭わせているかもしれない
亜細亜の人々のことを思うからだ。

嗚呼、それにしても、原爆のあの悲惨な体験を忘れる
ことは出来ない。



【 8・ 6 】

8時15分、テレビで原爆被害者に対しての黙祷が行わ
れた。
高校野球の開幕の日だ。
広島の出場高校が球場の高校生の黙祷を申し出たらしい
が、高野連では広島だけの問題であり、8月15日には
全員で黙祷をするので、6日9日には球場としてはしな
いと断ったそうだ。

原爆投下が、広島、長崎だけの問題なのだろうか。


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