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折々の呟き

(三)


【 2003・4・1 】

新年度、新学期、新入生、新しい勤務地での出発。
好天に恵まれ、爽やかな4月1日だった。

整備された土手の桜は、この暖かさで喜び溢れているようだった。
可憐な蕾はふくらみ、色づき、思わずぽっと咲き綻んだ花が一輪、
二輪、春はいい・・・・・。
【 4・2 】

掲示板の“らべの部屋”に、こんな嬉しいお書き込みがあった。
   ♪四十、五十は花なら蕾   六十、七十は花盛り
    九十過ぎて迎えにきたら  百まで待ってと追い返せ〜♪
ある老人施設で大合唱だったって。節? 黒田節 ですって。

   ♪六十〜 七十はァ 花盛り〜 ♪
【 4・5 】

世間は、桜の話で持ち切りだ。こちらも場所によっては満開だが、
整備された、桜の土手はまだ五分咲きくらいだろう。風当たりの
強い処だから。それにしてもこの雨じゃ・・。明日晴れるといいけど

恐ろしい新型ウィルスの肺炎が流行っている。水際で止められれば
いいけど。
【 4・8 】

今日は「花祭り」お釈迦さまのお生まれになった日だ。

そして、これは、あるサイトの投稿記事で知ったのだが、昨日
4月7日は「戦艦大和」の終焉の日だった。 何千という水漬く屍
が故郷に帰ることも出来ずに、海の底に眠っておられるという。

連日のイラク戦争の報道に目を奪われていて、少しも気付かなか
った。

太平洋戦争で尊い命を落としたかたがたも、イラクで命を落とした
かたがたも命の重さに変わりは無い。
一日も早い終結を祈って止まない。
【 4・9 】

クリニックに曲がる角に誰も住んでいない屋敷がある。いつから
空いていたか、ちょっと記憶がない。
高度経済成長時代に建てられた豪邸だと思う。
時は移り、世の中も変わり、深い事情があってのことだろうが・。

広い庭の真ん中に枝垂れ桜の大木がある。他にもう一本、桜があっ
た。美しく咲き満ちたその枝垂れ桜をみて、私はぶるっと身震いした。

誰も居ない荒れた家。、広い庭の真ん中の大木。満開の枝垂れ桜。
それは、あまりにも悲しく、あまりにも妖しい姿だった。

この家の方は何処へいってしまわれたのだろう・・・・・。
【 4・10 】

バクダットが制圧された。しかし戦争は終ったわけではない。
フセインの像が引き倒され、喜ぶ市民の姿が映し出されていた。 
しかしいつまた、甦り圧制に苦しめられる日がこないという保証
はない。

多くの犠牲者の為にも、真の平和が訪れるよう祈るばかりだ。

毎日、テレビのニュースを見ていて、なんとも不思議で仕方が無い
ことがある。
戦争の悲惨な場面をみながら、我々の経験した辛い戦いの日々に重
ねあわせて胸を痛くしていると、次のニュースに移る。
そこには、じつに平和な、野球選手の顔がアップで映り、ホームラン
を打っただの、なんのと言っていることである。

チャンネルを変えれば、若いタレントが楽屋話にきゃあきゃあ騒
いでいる

どう考えればいいのか・・・・・。
【 4・12 】

随分暖かくなった。庭の皐月に赤い小さな小さな蕾が見える。

月桂樹は、母がどうしても植えなさいといったので植えてあるの
だが、茂って仕方が無いので、剪定の時期に、思い切って刈り込
んで貰った。りゃりゃなんと、殆ど丸坊主の幹だけにされちゃってる。

あら可哀想に、新しい葉っぱが出るのかしらと、ここのところ毎日
見ていたら、出ました、出ました・・・可愛いうす赤い新芽が・・
幹から一杯一杯出てるの。 あ〜あよかったわ〜。

植物に限らないけど、自然界の生命力って凄いなあとつくづく思って
いる。
【 4・13 】

イラクでは略奪が続いているようだ。病院の医薬品まで奪われている
と聞いて唖然とした。どうしてこんな事になるのだろう。栄耀栄華を
尽くした権力者の邸から持ち出すというのなら、まだ話は分かる。
しかし、自分達の仲間が治療も出来なくなることをするなんて・・・。

無政府状態で治安が乱れると、ここまでやるのかと悲しくなる。
【 4・17 】
天気予報では夏日になるということだったが、それほど暑くもないし
快適な午後だ。ハナミズキが可愛い小さな花を咲かせている。
やしお躑躅がもうすこし咲いてくれるといいのだけど、うちのは
ちょっと遅いわ。
花の命は短いとはよく言ったものだわね。ついこの間咲き出した
山椿がもう散り始めてピンクの絨毯が出来てる。

今日は、勿体無いから昔誂えたブラウスを着ている。ちょっと派手
かなあと思うけど、主人が“そんなことないよ”って言ってくれた
で勇気を出して着てるってわけ。
ついでに写真も撮ってもらっちゃった。でも、不器用で
ちっとも良く撮れないの。えっ?被写体が悪い?スミマセン。
【 4・19 】

長男から電話が入った。夏休みの観劇の相談だった。
“モチモチ行くよ〜”と返事した。チケットも予約済み!
  さあ、今年の夏の楽しみが出来たわ〜。
着ていくものを考えなくちゃ。今年は日傘も買い換えよう。
どんなのにしようかな〜。
【 4・21 】

♪ダニューブの漣♪・・・此れ一曲だけだったわ私が完全に踊った
のは。五十年以上も大昔の話だけど。懐かしいメロディーだわねぇ。
あの時、父がこの道に進む事を許してくれていたら、私の人生は
どうなっていたかしら・・・。

今ここにこう在るように私の運命は決められていたのだと思う。
この世に生を享けた瞬間から、私は与えられた道を歩いてきたのだ
ろう。
沢山苦労はしたけれど、大病もせず、家族が恙無く暮らしている
ことを感謝しなければいけない。ほんとうに有り難いことです。
【 4・24 】

この町に、「日本三体地蔵」の「縄解き地蔵」といわれるお地蔵さん
がおられる。
毎年、4月24日・25日がお地蔵さんの日だったのに、今年から
その前の土曜日曜になったらしい。お店も出るし、催し物もあって
賑やかだのに、ウイークデーでは人出が少ないのだろう。
【 4・27 】
  昨夜、夢を見た。母と弟が出てきた。弟はまだ若くて可愛かった・
私は先に出てきていた母に知らせに走った。
「坊やよ〜〜 坊やが来たよ〜〜」私は何故か母の頬を撫でながら
叫んでいた。
母と弟はしっかり抱き合った。私も二人に抱きついていた・・・・。

さっき気が付いた。  昨日4月26日は弟の誕生日だった。・・
富士霊園は間もなく満開の躑躅に覆われるだろう。行ってみたい。
【 4・28 】
明日は“みどりの日”ゴールデンウィークの始まりの日だけど、今年は
連休は3〜5日までの三日しかないわねえ。恐ろしい肺炎もあるし、
不景気だし、大型の旅行は控えた方がいいですよ。世のお父さん達!。
今年はゆっくり休養したらいかが?。


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