BGM:copyright(C)Music palette
折々の呟き

(二十七)


【 2005・4・1 】

いよいよ卯月四月に入った。
石原早苗、新高齢者の初日だ。ちょっとどきどきする。

なにをすればいいのだろう。
先ず身の回りの整理かなぁ・・・・・
どうも自分が年寄りなんだという実感が湧かない。
困ったものだ。現実には、膝が痛かったり、すぐ疲れ
たりしているのに・・。

自分だけ何時までも昔の気分で居ても、
とんだ裸の王様だったりして・・ハハハ(^o^)



【 4・ 6 】

今日はいつものクリニックで定期的な診察と検査を受け
てきた。
血液検査もあるので朝食抜きなのだが、夫の朝食の支度
をしながら匂いだけ嗅がされているのは実に辛い。
意地汚いので、こういう日に限ってお腹が空く。

待合室では、暇だから色々な人間像を観察している。

私より年配のご夫婦が前に座った。
ご主人は、白髪の奥さんのことをとても気遣っていて、
奥さんが席を立った時には、なるべく歩かなくていいよう
に、一番近い所に席を確保していた。
奥さんのブラウスの襟を直してやったり、戻ってくる
奥さんを実に優しい目で迎えていたり、それはそれは
まめまめしく傍に付き添っておられた。

でも・・・
奥さんの笑顔は・・ついに見られなかった。
軽い認知症か・・・・・。
ご主人の日々のご苦労を想像して私は心の中で呟いた
(ご主人・・大変ですねぇ お大事に。)


次へ→


トップへ戻る