新聞、テレビは連日オリンピックを報道している。
柔道の谷亮子選手、野村選手の金メダルには本当に感動した。
谷選手は足首を、野村選手は脇腹を、それぞれ痛めていなが
らの快挙である。
きりっと引き締まった表情で、真っ直ぐ前方を見て試合場に
向かって歩くさまに、我が茶の間にもピンとした空気が流れ
た。
切れのいい技の野村、絶対に勝つ!という気迫の谷。
美しい柔道だった。
他の国の柔道は、なんだかレスリングのようだったり、
あれっ?柔道ってこんな感じだったかなとなんとなく感じて
しまうようなのだったりで、どうも今ひとつなんだけど。
柔道は、やはり日本の武道だった。
この二人の柔道を見ていて、感動すると同時に安心した。
私の兄が、旧制高等学校時代に柔道部のバンカラだった所為
もあり、私にとって柔道には些かの思い入れがあるようだ。 |