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折々の呟き

(一)


【 2003.2.23 】

あるシニアのサイトで、隠語の話が出た。「S」である。
女の同性愛ということらしい。らしいだなんて、別に「かまとと」ぶって
いるわけではない。寧ろなにか懐かしい言葉だ。
女学生だった頃、少女小説などで 年上の美しいお姉さまに可愛が
られて手紙などをやりとりする、ちょっと甘い関係を「S」といっ
ていたように思う。私は早生まれだから、同級生より歳が一歳若く、
とても子供っぽかった所為もあって特に疎かったのかもしれない

それにしても、当時の女学生だもの。
モンペを履いて、落花生を作ったり、軍服のボタン付けをしたりし
ていてはそんな話にはなんの関係もなかったわねえ。

【 2・24 】

私は静電気が起き易い体質らしい。昔、デパートのショウインドウ
に手を触れて飛び上がったことがあった。うちの事務所に出入りす
るのにも気を使ったものだ。ドアーの取っ手でビリっとくるのであ
る。弟は同じビルの二階に事務所を持っていたので、時々顔を出して
いたが、私がその話をすると、「僕は車のキーを先に当てるのよ、
そうすれば大丈夫だよと言っていた。

末っ子で私より八つも年下の弟のことを私は昔から“坊や”と呼んで
いた。おっとりした子だった。優しい子だった。
“坊や”どうしてるかなあ。父母と何の話をしてるのかなあ。
午後、郵便局に出かける時までは霙だったのに、今、音もなく牡丹雪
が降っている。春の雪だから、そんなに積もることは無いだろう。
こう云う日は気分も塞ぐものだ。明日は俳句の締め切り日だけど、困
ったなあ。春の淡雪なんて聞くと、美味しいケーキみたいなものを
想像するね。とんでもない!そんなに甘いものじゃないよ。寒い寒い。
何か気になることとか、不快なことがあると、それが憶測であれ、はた
また僻みであれ、呪縛のように私を捉えて離さない。一日中私は拘り苦
しむ。それが愚かな思い過ごしだと頭では理解していても、どうしても
逃れることが出来ない。タスケテー・・・。

【 2・25 】

昨日、音も無く降り続いた牡丹雪もすっかり上がり、庭の木々の上や庭
の隅に少し残るだけとなった。しかし、今朝ゴミ出しの為門扉を開けよ
うとしたがびくともしない。えいっと力を入れて開けるとガギッと音を
立てて開いた。凍り付いていたのだ。郵便受けもそうだ。ステンレスの

戸をドンドン叩いて漸く開いた。

いいお天気だわ。鴉が電柱で挨拶をしてくれた。“アホー、アホー”だ
って。いい加減、私も夜叉の面を外そう。カラスに笑われるものねえ。

【 2・26 】

笑うといえば、今朝NHKに「綾小路ふみまろ」という漫談家が出ていた。
えっ、朝から?NHKが?漫談家の紹介?・・・驚いて見ていたら・・
なるほどね。中高年の身につまされるような話題を、笑いとペーソスを交
えながらの漫談なのよ。二つ三つ聞いただけだけど、久しぶりに声を上げ

て笑っちゃったわ。でも、ちょっぴり・・鼻にツンと・・きた・・(ーー;)。
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【 2・27 】

明日でいよいよ二月も終る。どうしてこんなに早く日が経つのだろう。
地球がそんなにいそいで廻ってる筈は無いのだけど・・・。私はもっと
もっとゆっくり生きたいのに・・・。スローライフで・・・。そして、
もっと色んな所を見て廻りたい。

十七・八年も昔の話だけど、熱海かどこかにMOA美術館があったと
思うのだけど、或、団体旅行で立ち寄った事があった。
本阿弥光悦の肉筆の書が見られたので、夢中で見ていたら仲間と外れて
まった。ああいう所には独りでゆっくり行きたいものだわね。

【 2・28 】

<今日で二月は終る。いよいよ明日から「弥生三月」だわねえ。不思議なも
ので、弥生三月と聞いただけでなんとなくウキウキする。そうだ!三月の
随想で過去の花見について書いてみよう。

それにしても「如月二月」は寒いわねえ。暖房ガンガンだわよ。





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